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「クラヤミノtones」というワークショップに参加し、帰宅してからも 軽い覚醒状態で眠れず、溜め込んでいたワークを一気にこなす2日間。 さっきうたた寝したら、波に揺られる夢と、馬だかロバだかリャマの背中に 揺られて行く夢を見た。まだ体内に微振動が残っているのかな。 なぜか前に乗っている赤いジャンバーの男が中平卓馬だった。うれしー(笑 * 具体的なワークショップの内容は、 真っ暗闇の中で一時間ホーメイ(トゥバ共和国に伝わる倍音喉歌)をやるという シンプルなもの。ノーレリジョン・ノーテクニック・ボイスオンリーというコンセプトに 基づいた初心者でも参加しやすいものだったけど、予想以上に物凄い体感が出来た、 実験的でとても面白い企画でした。 倍音コンダクターである、徳久ウィリアムさんと岡山守治さんにリードしてもらいながら、 o-e-iの3つの音を順番に出していきます。初めに簡単な呼吸法のレクチャーもあり、 鼻から思いっきり吸った空気を横隔膜に溜めて、そのままヘソの下の丹田まで吐かずに 下ろしていきながらきゅっと肛門を締め、そして吐き出す、という呼吸法を学びました。 暗転してからの本番は、声を出すことで精一杯でなかなか呼吸法までは 意識できなかったけど、あまり考えずに身体に気持ちのいい振動がくる ような音を探しながら発声し続けた。暗転する前に男性と女性でキーを 変えて数回練習した時も気持ちのいいハーモニーだと思いましたが、 完全な闇の状態にしてからの本番は、驚くような共鳴が度々生まれては消え、 生まれては消えていくような感じで、その中に身をおいて不思議な音の シャワーを浴び続ける時間は、ちょっと普通じゃ体感できないような凄いものでした。 室内の温度がだんだん高まってきて暑かったのと、アレルギーで喉が かゆくなるのとで、初めのうちは集中力も散漫になり大丈夫かなあと 不安もあった。色んな声が散漫に聴こえている時は、自分の声がうまく ハーモニーに乗っていなくて不協和音がストレスに感じることもあった。 でも、一つになる瞬間は突然訪れます。それぞれの声のキーが絶妙な ハーモニーを奏で、それがどんどん膨れ上がって上昇していくような この上ない一体感が自然発生的に生まれるのです。それはもう、鳥肌もの! 私は鳥肌を通りこして、恐らくエンドルフィンが大放出したのか、 ふわーと気持ちよくなっていき、半分覚醒状態に。そうなると喉の 痛みも暑さも関係なくなります。身体の中のバイブレーションが次第に 強くなっていき、骨に振動が響いていくような感覚は心地良かったです。 ウィリアムさんが、ニンマ派のチベット声明で似たようなものがあると おっしゃっていたけれど、確かにチベット密教の声明も集団で倍音を出して 瞑想状態を引き起こすという意味では同じですね。明るい場所でしか 声明に参加したことはないけど、あれを暗闇でやったら凄いんだろうなー。 このイベント自体は、瞑想体験を目的としているものではなく、 あくまで呼吸の浅い現代人に、発声しながら呼吸の面白さを体感してもらう というような趣旨なのですが・・ * 元々、盲目の人との出会いや、10代の頃に観たヘルツォークの 「闇と沈黙の国」の影響や、創世神話でキーワードになる太陽と闇の 世界の対比などから、暗闇にはとても興味がありました。視覚に制限が ある中で聴覚がどれだけ感度を増すかは、度々実験していたので 少なからず想像は出来たのだけど、今回はそれに加えて同時に 声を出すという企画なので、どんな体感ができるのか楽しみでした。 何が凄いって、音が見えるようになるんですよね。はじめは音を音としてではなく、 振動として捉えるようになっていき、密度を増していくと音の壁が立ち現れてきて、 強弱によって色々形を変えていくのだけど、一番盛り上がっているときは音の ドームのような中に入って共振しているような感覚になるのです。 一人一人の声がぱらぱら聴こえるうちは発声で建物を揺らすイメージは 出来ないけれど、次第に集団の声が一つになっていくと、大きな鐘が建物を 突いて揺らしているような映像が浮かんできました。 彫刻家、若林奮の造語で「振動尺」というものがあります。 視覚・触覚・想像等がそれぞれ持つ尺度のずれの間をスプリングのように 振動しながら、意識と外界との距離を測るものと思われる。 目には見えない、自己と対象との間に立ち現れる曖昧な空間を測りながら 形にした、彼の作品がとても好きでした。 発声も、個々の移ろう感情や意識の流れを具現化する一つのバロメーターで あると感じます。それがすれ違ったり絡まったり一つになりながら空間を 作り上げていく。今回の暗闇の中にも、そんな声の立体彫刻のようなものが 幾重にも生まれ、消えていった。 主催のクラヤミ博士、たむらひろしさんは、暗闇の中ではある種の信頼関係が 生まれるのだとおっしゃていた。そうおっしゃていた意味が、時間が経って ようやくわかったような気がしました。 たむらさんは、他にも暗闇での様々なイベントを企画されているようです。 恐怖とは何か、というテーマでも番組の企画に関わったことがあるそうで、 大変興味深い話を聞かせていただいた。真っ暗闇でのワークは、思った以上に 慎重にならないと危険なので、色々苦労もあるとおっしゃていた。鬱々している人や 生理の女性などは色んなものをはき出す方向に向かうので、出来れば控えた方が よいそうです。ここ数日気持ちの乱れからグルグルしてて珍しく落ちていたので、 デトックスの方向に向かわなきゃいいなと思ったけど、幸いコンダクターの方たちの 細かい配慮や田村さんのお人柄が爽やかで、場が楽しい雰囲気だったので 不安はあっという間に解消されました。 人間は見えないもの、わからないもの、捉えることのできないものに対して恐怖を 感じるもの。つまり恐怖とは想像の産物以外のなにものでもない。暗闇の中での 連帯感や明るい雰囲気や信頼関係を作り上げることは、人間の本来的なトラウマや 無明を打破するための一つの可能性として、面白い試みなのではないかと感じました。 闇の中に光を見る。闇をもって光を知る。アマテラスの岩戸開きのような。 * 10年ほど前、「映画を夕方観にいくのは嫌いだ。暗闇の世界から外に出て、 尚も暗闇だということが耐えられない。」と言っている方がいて、そのことから こんなメールを送りました。 データーが残っていたので転載します。 「光と闇について考えました。 私は真っ暗闇の中に突然放り出されると、やはり 不安や恐怖や孤独を感じます。それは、 今まで見えていたものが突然視界から消えて しまったことへの不安や、世界を視覚で認識 できなくなることへの恐怖心などが潜在的に 入り混じってるように思います。 私たちがみな例外なく光を失うときは 「死」の瞬間ですね。だから、闇への恐怖心の 裏には「死」という概念がついてまわるのかも しれません。 けれど逆に、闇の中へじっと身を置くことで だんだんと落ち着いた気持ちになるという 感覚も同時にあるのです。 私たちはみな、生まれる前は闇の中(母胎) にいました。そして、この世に誕生することによって 初めて光を、光に照らされて浮かび上がる 世界を目にしますよね。そういう意味では、 闇の中というのは、生前回帰に似ている 何かがあるのかもしれませんね。 光(生)→闇(死)、闇(死)→光(生)という サイクルは、実は日々の睡眠によって追体験 しているのですよね。現実で見た光の記憶を、 夢を見ることで闇の中へ灯影し、記憶を 更新してまた光の世界へ戻っていくという メカニズム。 なんとなく、映画館や劇場で体験する それと似ているような気がしました。 夕方に映画館に入るのを避けるのも、 闇から放り出されたところにまた闇 が広がっていることが、バイオリズム 的に違和感を感じるのかもしれませんね。 一つ疑問に思ったことがあります。 私たちが夢を見るとき、そこに映し出される 映像は、記憶によるもの(記憶や経験から 触発されるもの)であるのだとしたら、 盲目の人々はどんな夢を見るのでしょうか? 一度も視覚で世界をとらえたことのない人 が見る夢。。想像しただけでドキドキしました。 ソフィ・カルの「盲目の人々」から何かヒントを 得られるような気がします。ぜひ探してみよう と思います。 ヘルツォークも「闇と沈黙の国」という 映画を撮っていますね。 全盲の人々のイマジネーションの豊かさに ただただ驚かされたのを覚えています。」 * ホーメイについて。友人がやるホーメイを真似てやってみたことはあったけれど、 ちゃんとした指導のもとで、しかも集団でやるのは初めてでした。 以前学んだ、尾てい骨を揺らして大脳を刺激する整体法や、ヨガの「ブラフマリ」 というミツバチの羽音のように喉を振動させる呼吸法に、終わったあとの体感 がとても似ていて気持ちがよかったです。 それぞれのチャクラに対応する発声があるとのことだし、その効果なんかも ウィリアムさんや岡山さんに色々聞きたかったのだけど、今回はチャンスがなくて 残念でした。 変幻自在に声を操るお二人のテクニックは凄かったです。 さすがは声の求道者!と唸る場面が幾度もありました。 暗闇の中、前方から聴こえてくる地鳴りのような重低音は、なんというか、 ドーっと津波に飲み込まれるようで、迫力極まりなかったです。 今回は4回に渡るプレイベントの一回目で、本番は100人以上の大所帯で、 大会場を借りてやるのだそうですよ!しかも8時間! まだ日程は未定だそうですが、考えただけでも興奮します。 ホーメイや暗闇に興味ある方だけでなく、アシュラムやヴィパッサナー体験者の 友人たちにも声をかけてみようと思います。きっとハマるはず。 未知なる体験に興味ある方も是非、ご自分の身体や五感を通じて体感してみてください。 ====================================== 「暗闇tones@蕨 タタミスタジオ」 ~倍音コンダクターに導かれて真っ暗闇の中で~ 「クラヤミノtones」 2009年9月20日(日)、10月18日(日)、11月14日(土)、12月12日(土) 暗闇の中で発声をする。2名の凄い倍音コンダクターに導かれて 真っ暗闇の中で参加者全員がo-e-i発声を行なう参加体験型イベント。 呼吸と発声の凄さを肌で感じる4日間。 ■主なスケジュール(内容や時間割は変わる場合もあります) a.. 14:30受付開始 b.. 15:00開始 c.. 「TONES」のコンセプト説明(呼吸について) d.. 「暗闇TONES」の説明 e.. o-e-i発声呼吸法の説明と練習 f.. 始めるにあたっての諸注意 g.. 完全暗転して開始。(約1時間、途中休憩あり) h.. 薄明かりの中でインプレッション(20分) i.. 軽いストレッチj.. 17:00解散(トータルで約2時間) ■参加対象:・15歳以上・聴覚に問題のある方は参加できません。 ■タオル、動きやすい服装、ノート等筆記用具をお持ち下さい。 ■日時:14:30受付、15:00開始、17:00解散 2009年9月20日(日) 10月18日(日) 11月14日(土) 12月12日(土) ■定員:20名/回 ■料金:各回2,000円(続けて定期的に参加すると効果的です ) ■場所:埼玉県川口市芝中田1-6-12 2F タタミスタジオ(蕨駅から8分) ■TEL: 03-6317-3999 ■tones 倍音コンダクター ●徳久ウィリアム ホーメイなどの民族音楽的発声から、デス声、独自の「ノイズ声」まで、 多様な声を操る。 1999年~2003年ホーメイグループ「倍音S」に参加。現在、SuaraSana、 モーテン・東洋・ウィリアム、William&NG、CharlieWilliamsなど、前衛から ポップスまで、年間100本のライブを精力的にこなす。ワークショップや イベント企画/ディレクションも行なう。 ●岡山守治(10/18は欠席) ホーメイを主軸とした倍音唱法、口琴、カルナーティックミュージック (南インド古典音楽) のパーカッションとしての口琴&ボーカル、リアルタイム サンプリングなどを用 いたエフェクティブなパフォーマンスなどなど倍音の いろんな要素を渾然一体となって核融合させる倍音楽家。 バンド活動として「SUARA SANA」や「カムヒビKING」、口琴の 合奏楽団「口琴オーケス トラ」、及びソロ演奏、ホーメイ、口琴の ワークショップ講師などを通じて倍音普及活動中。 ■ファシリテーター:たむらひろし 大手臨床検査会社(㈱エスアールエルにて血液ホルモン関連の 研究検査に約13年従事後、 NTT㈱(レッドタクトン共同フィールド実験)、 ㈱日立メディコ、㈱日立製作所、東シー㈱、アロカ㈱、㈱イマジカ、㈱フローベル等 数多くの医療系共同プロジェクトにて開発を行った。大学にて保健学を習得した 検査技師。2002年にダイアログ・イン・ザ・ダークの企業向けサポート、2005年には ポストシアターの暗闇演劇「Light」のサポートを行った。2009年より視覚を 使わない運動を推進するヤミ・タイプロジェクトを中心とした感覚・知覚・認知に 特化したワークショップや体験イベントを主催する㈱BF.RECの代表取締役。 ■申込方法((事前予約必須): 「クラヤミノtones」と明記し、ご希望の日程、氏名、E-mailアドレスまたは Fax番号と電話番号を記載の上、E-mailかFaxでお申し込みください。 尚、確認用の返信メールが届いて申し込みの完了となります。 ■お申し込み・お問合せ:㈱BF.REC たむら宛 office@bfrec.com TEL: 03-6317-3999 Fax:03-3370-3646 -クラヤミノtonesとは- ノーレリジョン・ノーテクニック・ボイスオンリー 「tones」・・・ 今回行なう「クラヤミノtones」とは、「tones」プロジェクトの練習バージョンとも 呼べるプレイベントです。川口市のタタミスタジオで行なう室内を完全暗転にした 暗闇の中で20名程度のo-e-i発声呼吸法ワークショップを行ないます。 暗闇の中で声を出す事で「音のシャワー」現象が発生し日常では経験できない 不思議な体験でき、また声を出すことで自然に呼吸法を学べて、ストレスの 発散に最適です。 「tones」プロジェクトとは、テクニックをあまり必要としないo-e-i発声呼吸法を使って、 著名な建築物内で集団(100名以上)で声を出し、建築物を声で揺らす、もしくは揺らす イメージで行う参加型のイベントとなります。声を出すイメージとしては「倍音声明」に 近いと思いますが、瞑想が主目的ではなく、呼吸の浅い現代人に対して従来の呼吸法の 伝え方ではなく、声を出しながら自然に呼吸の面白さや不思議さを感じてもらおうという イベントです。(宗教関係とは一切無関係です) ※o-e-i発声呼吸法とは、唇は「u」の形のまま口腔内は「o」→「e」→「i」と変化 させていく方法です。 ※「倍音声明」とは、チベット密教の修行法の一つで、集団で声を出すダイナミックな 瞑想法で、アイウエオの母音を低音で連続的に発声していく方法です。 -呼吸とは- 大気中に存在する酸素を全細胞に運搬し、細胞が産出した二酸化炭素を再び 大気中に返す生体機能です。これは生命を支える根本的な機能で、呼吸停止が生命の 停止を意味します。呼吸には、胸部呼吸筋、横隔膜、腹部呼吸筋の三群の筋肉が 用いられます。肺を拡大縮小させることによって、酸素と二酸化炭素の交換が行なわれるの ですが、完全な呼吸とは、肺を最大限に広げて酸素を最大限に摂取し、その摂取した酸素を 肺胞から血液に移行させ、再び肺を最小まで縮小させるというものです。有効な呼吸をする ための重要な点は3つ。 第一に、無意識ではなく意識的に呼吸筋に指令を出すこと。第二に、胸で吸って横隔膜で 止めて腹で吐くこと。第三に、この胸腹式横隔膜呼吸を空腹時に座位または仰位で 行なうことです。
by neuborder
| 2009-09-22 19:07
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