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四万十川から名古屋を経由して東京にたどり着いたアタサさん。 今日渋谷ハチ公前で演奏します。 来られないかね。 そんな風に前触れもなくひょこっとメールがくる。 なんでハチ公前なんだろう?駅前でシタール?アタサさんが路上ライブ? 不思議不思議、休日だったので11日の打ち合わせもしたいし駆けつけてみる。 雨の中人だかりだ。バリバリのロックが聴こえる、メガホン持って叫んでいる人もいる。 「すべての武器を楽器に!」 喜納昌吉さんのスローガンだ。 今回、参議院選に出馬するキナさんの応援のため、数組のミュージシャンが 代わる代わる演奏するという応援ライブだったようだ。アタサさんはキナさんと 仲良しで、沖縄に帰ってしまった彼の代わりに、ここいらでいっちょ熱く盛り上げ とこうとパワー全快で参上したのだった。 雨の中、足早に通り抜けていく人たちをつかまえては話しかけ、キナさんの スローガン入りの宣伝用扇子を配り歩いている。 私に気がつき、「打ち合わせがてらお茶しよか。」と、若者のたまり場カフェに うっかり入るも、隣に座っているギャルズに大きな声で話しかける。 「花っていう曲知ってるやろ?」 歌い始める。 「キナさんいう人の歌なんやけど、その人が今度選挙にでるんよ。 ミュージシャンで初めての政治家なんよ。政治家がミュージシャンの方が ええやろ?」 「ぼくもこれから目の前でライブやるから、聴いて帰ってな。」 ギャルズたちは、「ウケるー。」と笑いながらも、積極的に話に耳を傾ける。 キナさんの扇子も持って帰ってくれた。 すべての武器を楽器に。人の心には花を。 アタサさんとよくインドでコラボライブをしたというキーボード奏者の女性もカフェに 合流する。 「もう~、リハ無しなんて有り得ない、いつも行き当たりばったりなんだから~。」 と、彼女はこの後アタサさんと共演するライブのすり合わせが何もできてないことを 心配し、詰め寄るも、「まだ言うてるんかい?そろそろ慣れなきゃいかんよね。」と、 ひらりとかわされてしまう。 「いつもこうなのよ、私は生真面目なA型なんだからね。」と、呆れ顔で私に訴える。 ハハハハハ、アタサさんは楽しそうに笑っている。 そろそろ出番だね、と目の前のハチ公前に戻ったら、バケツをひっくり返した みたいな土砂降りになった。 「ぼくね、雨男なんよ。」 アタサさんは、「ちゃんと祈っててや。」というと、オムマニペメフム・・オムマニペメフム・・ マントラを促してきた。 私は強度の晴れ女なのに、アタサさんがステージに上がったら、まるで栓が 抜けたようにザザザザザーと、渋谷ごと流されそうなほどに雨は激しく 加速していった。 応援仲間の一人が、傘もささずに嬉しそうに舞い始めた。スキンヘッドに 雨がっぱというてるてる坊主みたいな風貌なのに、雨音が高まれば高まるほど 軽快にひらりひらりと舞い始め、アタサさんたちのライブが終わるまで踊り続けた。 「雨乞いの舞みたいですね。」 私がいうと、「雨乞いというか・・・土砂降りダンス。降れば降るほど嬉しくなるね。 何でも大げさなくらいが好きだから。」と、彼は言った。 アタサさんは、今回はシタールではなくインドの笛・バンスリーを吹いた。 キーボードの旋律と笛の音が、雨音の中に消えては聴こえ、また消えては 聴こえてくる。 打ち付けるような雨がどんどん力を増し、傘を持っている手に振動が走る。 ブルブルブル・・・音の波動と同時に雨のリズムで身体が小刻みに揺れていく。 同時に曲が遠のいたり近づいたりのウェーブが心地よく、マックス豪雨のときは すべての音のエネルギーがぐわーっと膨張していくようで最高潮に気分が高まった。 あまりの雨に一瞬ハチ公前から人の往来もなくなり、 そこは、音のエネルギーだけが加速する異空間と化した。 「最高でしたよー!」 スタッフたちも同じような力を感じたのか、 みんな高揚しているようだった。 雨宿りしながら遠巻きに見ている人にも、音だけが届いている人にも、 何かが充満していくような気配は届いたんじゃないかな。 雨を味方につける人ははじめてかもしれない。 今日も17:30-20:30までハチ公前で演奏するそう。 アタサさんは晴れたらシタール、雨ならバンスリー。 今日はどっちだろう。
by neuborder
| 2010-07-10 06:04
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